東京ツアー 2016 その4

いやぁ、もう間も無く帰って二週間経とうとしてます。バタバタしてなかなか書けず今回で最後、東京ツアー2016 レポ最終回行ってみよー!

最終日、今日はこの東京遠征をするきっかけになったライブEVENTのある日、リスペクトする元GROUND LABのhollyoutaと八月以来の共演!どんな夜になることやら!

その前に、20年ぶりの級友とランチの予定があった。その級友は小中高とと同じ学校に通い、さらに中高では同じ吹奏楽部だったと言う女性。最近、SNSで繋がり再会を切望していたのだ!
なんと彼女は、現在フレンチ専門の雑誌の編集をしていて最近結婚したのだ。なんだかしっかり自分の道を歩んでるなぁ。ひっさしぶりに会うけど、変わってしまっていないか不安もあった。


彼女に店を選んでもらい明治神宮前にあるフレンチの名店『LE PRE VERRE』へ。
さすがの店チョイスで落ち着いた店内で上質なお料理がリーズナブルに食べられた。
会ってみたらほんま、昔と何一つ変わらないねと言い合って20年ぶりの再会を喜び合った。

ほんま、小学校から人間の芯の部分って変わらないんやな。服や髪型、気分は変わっても、中身の人間の匂いというか、独特の雰囲気( これこそが僕、なのかもしれない )は変わらない。なんだか変わらない旧友に胸あったかくなりそのまま大阪での再会を約束し、ライブ現場へ向かった。


現場に着くと誘ってくれたhollyoutaと、GROUNDLAB時代からのドラマー、トヨDが先に来ていた。そして、今回お世話になるあと一つのバンド、ルートロスの方々ともご対面。なんだかはにかみ屋の人好きのする雰囲気の人たち。何だか前情報では広告関係の人たちで、CM音楽の制作会社の人だとか。勝手にもっといやらし〜い雰囲気だと思ってたwごめんなさい。でも、CM音楽の製作と言えば音楽やる人間なら一度は憧れるバブリーな業界( イメージ )。三十秒そこらの音源チャチャッと作って大金ゲットしてあとはリゾートでサーフィン。( ごめんなさい、イメージです。 )みたいな、みたいなイメージだったんです。

ホリーは大企業のエリートで、彼らにCMの発注を出したりしている仕事上での関係とのこと。仕事の現場で顔合わせるうち、やりましょう、やりましょう、て話が盛り上がり、今回のEVENT『やりましょう。』vol.1が立ち上がったのこと。なるほど、緩いEVENTタイトルだけど、芯を捉えてるw

さらに、今日は昔僕のバンドメンバーだった名ギタリストもお客で来ると言う。彼や、その後輩、嫁も含めて三人で大阪で続けていたバンドを辞め、上京し、見事に東京で売れっ子の作曲家として身を立てている。聞けば、めっちゃ稼いでて家まで買ったとか建てたとか。
わー、なんか凄いメンツの前で今日はやるんやな。俺だけや!二十歳の頃と変わらんスタンスでライブ活動してるの。俺だけ、俺だけ。何だか時代に取り残された気すらして来た。

さっさとバンドマンやめて業界に入り音楽で稼ぐ、それが大人の音楽家の生きる道な気もするしな〜。でも、じゃかあしい!
俺は俺の音楽の道があるんじゃい!とか言いつつ、今日、まさかのお客1人も呼べてないなんて、絶対に言えない。口が裂けても!ひー、ごめんなさい。

いや〜、久々の東京やから、とか、いろいろ声かけてんけど、とか、一応先に謝っとこうかなと思いもしたが、ダサすぎる。は?おめえ、何年やってんだ?とかギョーカイジンに言われたらシヌ。自然と無口になり、ギリギリまでスマホで集客しつつ、ピリピリとした面持ちで着々と準備をすすめた。


開演時間になったがお客は数名。ヤバイ、バレバレや、呼べてないんバレバレや〜。
十分ほどしてお客さんが入り始めた頃、僕はライブを始めた。なあに、大丈夫。大阪でやって来たことをただ、やった。丁寧に、挨拶から。今日は四十五分ステージ。間合いは十分に詰められる!
結果は大成功。客席は大盛り上がりのどよめき、よっしゃ、やったぜ、仕事したぜ!
やっぱ長くやってきたこと、これはいつだって裏切らない!

その後ルートロス、hollyoutaにバトンが渡り、蓋を開けてみたらたくさんのお客さん、本当に素敵なEVENTになった。声掛けてくれたhollyouta、お世話になったルートロスさん、どうもありがとう!

打ち上げで、自分がギョーカイジンと呼んでいた昔の仲間たちと話した。彼らは掛け値無しに良かった!と絶賛してくれた。
何だろう、噂に売れっ子の作曲家としてバリバリやっていると聞いて、妙にひがみみたいな気持ち、あったかもしれない。
イメージの中で変質していた彼らは、昔とおんなじだった。お互い、頑張って音楽で結果を出している。分野ややり方やサイズもそれぞれだけど、それぞれの納得が違うから道も違う。当たり前のことだけど、俺はやりたいことを見つけて、ずっとやって来たんだな。彼らは逆にバンドマン時代にそれを見失って、業界の中に生き場所を見つけたのだ。

音楽で食う、プロフェッショナル?
エンターティナー、アーティスト?何でもいいよ。音楽はでかいな。
いろんな形でいろんな人たちを養ってくれてる。支えてくれる。そしてまたどこかで出会える、再会できる。音楽を通して。

アディオス!俺もきっと近くビッグになっておまいらの業界で名前、ささやかれるようになってやる!

次の再会はまた違う形で!

今回のツアーも皆さんの厚意もあり、しっかり黒字を出すことができた。
楽しかった三日間の思い出を回想しつつ、深夜のバスに滑り込んだ。

おしまい